幸せのナチュラルライフ

心を磨き、身体を整え、暮らしを愉しむ『ナチュラルな食事とセルフケア』

なぜ認知症になるのか・私にできることは?

一ヶ月程前、心臓の不調で入院した母。

4月の後半に退院したはずだった。

 

退院して落ち着いたかな?と父に様子を聴こうと

スマホのメッセージを送るも返事がない。

 

父のスマホに電話をしてみると

母が再入院したと父は気落ちした声で話した。

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退院した母は認知症のような症状が強くなって

帰って来たという父。

 

そして母はまた積極的に入院すると言って

認知症検査だけだと言うのに荷物を持って

病院に向かったらしい。

 

父がそうとう落ち込んでいるので

よっぽどなんだと覚悟して、病院の母に電話してみた。

 

ところが意外にも母はあまり変わっていない。

 

ところどころ話が飛んだり

私の話が理解できなかったりはするものの

それは以前からあった症状だ。

 

病院の様子や自分の心境を

良いことも悪いこともハッキリ私に話した。

 

私のことが理解できるかな?と内心恐る恐る

「私、分かる?」と聞いた私は拍子抜けした。

 

そして私はなぜ母が自分から入院したか

すぐに理解できた。

 

母はただ父から逃げたかったのだ。

 

私は母に電話をする前に

認知症について調べていた。

 

なぜ、認知症になるのかは脳の萎縮とか

外的要因はあるものの、科学的に原因は

分かっていないらしい。

 

 

認知症になりやすい人は

まず、自分を抑圧してきた人。

そして、甘えたいのに甘えられなかった人。

 

これは違いなく母にあてはまっている。

 

昭和一桁生まれの父は

かっとしやすい母にとっては怖い人。

 

母が60代くらいに精神的に病んだ時

父は強制的に母を精神科に入院させ

母は何かある度にその事を話題にし

ずっと父を恨んでいた。

 

認知症の人は自分の死期を感じると

無意識に自分のやり残したことを

つまり甘えるということをするらしい。

 

人によっては子供のように甘える。

怒りたい時に怒る。

やりたい放題になるなど。

 

ここ数ヶ月、やたら母が甘えるような

ことを言うなぁ~と思っていた。

 

入院中も離れて暮らす私に

いきなり来てほしいと言ったり

 

以前は遠慮して言わなかったようなことを

云うようになっていた。

 

子供に話すように

これこれこうだから明日は行けないからね

と私が言うと素直に分かったという。

 

そして「電話をくれて安心したよ。

ありがとう」という。

 

今回の騒動も母はもう

我慢をやめたんだなと・・

子供のように素直になったんだなと思った。

 

そして認知症は死の恐怖を和らげるために

あるいう考え方もある。

 

更に、辛い過去を忘れ去っていくことは

ある意味幸せなことでもあるという考え。

 

確かに今ここに生きれるなら

それはそれで幸せなのではないかと思う。

 

私も母との確執がなかったわけじゃない。

というより相当あった。

 

でも、最近何故か私が子供だった時の母を思い出し

本当に良くしてもらったなと感謝が溢れる。

 

電話の話の最後に母は

「私は馬鹿、病院に戻るなんて恥ずかしい」

と言って自分を責めた。

 

思わず「そんなことないよ、お母さん。

お母さんはよくやったよ。感謝しかないよ」

そう私の口からついて出た。

 

離れて暮らす私にできることは

甘えたい母を許容して

少しでもホッとして、安心してもらって

宇宙に帰ってもらうことなんだな・・

 

今日も素敵な一日をお過ごしくださいね💝

 

TAKAKO